飲食店の集客はサイゼリヤに勝てる点が1つはないと無意味

  • 読むのにかかる時間: 約12分
  • 対象読者: 新規開店を検討している方、赤字から脱却したい飲食店の方
飲食店の集客はサイゼリヤに勝てる点が1つはないと無意味
この記事の筆者:早川朋孝
飲食店の集客はサイゼリヤに勝てる点が1つはないと無意味

飲食店の入れ替わりの激しい立地というものがある。早いと1年も経たずにお店が変わる。いつも見ている側は「またあの呪われた立地に飲食店ができる」と思う一方、そこに開店する側はそれを知らない。こうやってまたすぐ潰れる店ができる。

あたたのお店はサイゼリヤより美味しいですか?

サイゼリアに「ミラノ風ドリア」という看板メニューがある。たった299円で美味しい。すごく美味しい。個人的には満足度100%と思う。サイゼリアはワインも美味しい。一杯100円で生産地の蔵で飲むのと同等品質のワインが飲める。生ハム、サラミなどもかなり美味しい。もちろんどれも安い。土・日なら終日満席も珍しくないのも納得できる。安くて美味しい店ならお客さんが行く理由がある

さて、もしあなたの店にサイゼリアのミラノ風ドリアより美味しい料理が一品もないなら、遅かれ早かれ潰れる。299円である必要はないし、ワインが100円でなくてもいい。ただ、何かしらサイゼリアより優れた点が一つはないといけない。もしないなら、顧客があなたの店に行く理由がない。逆に言えば顧客があなたの店に行く理由があるなら、あなたは不毛な集客競争から抜け出せる。

もしあなたが不毛な集客に悩んでいて、かつサイゼリアのミラノ風ドリアを食べたことないなら、ぜひ一度サイゼリアに食べに行って欲しい。それを食べてから自分の店に何が足りないのか考えればいい。出すべき結論は「何を飲食店の特色にするか」、「どういう理由でお客さんに選んでもらうか」という問いへの答え。これがはっきりしないまま飲食店を開店したり、無理して続けても赤字が続く。

サイゼリアに行ったら例えば以下の表のような項目に点を入れて、あなたの飲食店も自己採点し比較してみるといい。総合はどっちが高いだろうか?

自己採点表
項目 サイゼリア あなたの店
コスパ
雰囲気
立地


自分の料理が美味しいと思うのは幻想

「自分の料理に自信があるから店を飲食店を開店したい」という人は多い。ビジネス街に行くと飲食店がランチ需要で多いから飲食店が多い。そしてビジネス街で働く人は知っている。「あの立地は店の入れ替えが多い」と。そういう立地に出すこと自体がハンディだ。これでは開店当初から上手に集客できない。

つまり料理の腕にちょっと自信がある程度の人が「ビジネス街で人が多いから多分集客できるだろう」という甘い考えでは絶対につぶれる。そんな程度の店ならお客さんが選ぶ理由がない。お客さんはサイゼリアに流れる。そのほうが安くて美味しいから。

ということで、飲食店の集客は悲観をベースにして考えないとうまくいかない。希望的観測は全部捨て去る。「自分の料理は美味しいはずだ」は大抵幻想だ。または仮に料理が美味しくても集客できないお店もある。オペレーションもいい、料理もいい。それでもダメなお店はダメ。それはターゲットを間違っている場合である。飲食店である以上、立地とその周囲にいる客層に食い違いがある場合、絶対にうまくいかない。飲食店の集客や経営は色々なことに気を配らないとうまくいかない。

  • どういうお客さんがどこに何人いるか
  • そのうちの何%を集客するか
  • 集客できたお客さんから利益がいくらになるか

こういった問いに対して最低の見積もりで考える。その最低の時でも固定費や食材費の足が出ないようにしないと飲食店はすぐ潰れる。もう一度書くが、悲観をベースにしないと潰れる。

ゴールは固定客と紹介だけで集客

目標は固定客やその紹介だけで経営を回すこと。新規で集客し続けるのは不毛な価格競争をするのと同じで必ず苦しくなる。集客に必死な店、例えばいつもバイトの店員が客引きしてる店や、料理の写真を店外の看板にべたべた貼ってる店は印象が悪い。そんな時間があるなら料理やサービスに集中しろと思ってしまう。そういうことを気にしないで入店してくる客は大抵客質が悪い。

飲食店にホームページ、チラシは必要か

ホームページが必要かどうかはお店のスタンスによる。いまどきFacebookページだけでも十分集客できる気がするので(ちゃんとした店なら)、無理してホームページを作る必要はない。集客がうまくいっていない飲食店オーナーはホームページやチラシを作ればうまくいくと考えがち。苦しい現状打破のためにあれこれ考えてしまう。そういう人が営業会社にころっと騙される。これについて詳しくはオウンドメディア営業に騙されない返しの質問に書いてある。

もしホームページがどうしても必要なら、少なくともあなたのお店がサイゼリアに勝る点が1つはないと状態でないと無駄な投資になる。そういう状態で集客やホームページに投資するのは完全に無意味だ。なぜなら新規で集客できたとしても、リピートしてくれないからだ。

一人客を大事にする

ホームページやチラシに安易に頼るようなうまくいっていない飲食店に限って、一人客をぞんざいにして団体客ばかり狙ったりする。平凡な居酒屋のチェーン店などがいい例である。しかし飲食店にとって一人客は大事だ。一人で満足した客は、次は友人を連れてきてくれる可能性があるからだ。一人の客の背後にある人間関係を侮ってはいけない。

ホームページの予算について

サイゼリアに勝てる点がある飲食店がホームページを作る際は、そこまで予算をかけなくていいと思う。多くの場合、飲食店オーナーはウェブ制作に関してど素人だ。ウェブ制作会社に依頼するとき丸投げするとぼられるから注意が必要。制作に関して詳しくは初めてのWeb担当者がWeb制作会社を選ぶ時の5つの心得に書いた。またホームページの細部にこだわりが多すぎても予算と時間が膨らむので注意が必要。

最後に

ちゃんとした飲食店なら自ずと口コミで広がる。選ばれる理由がない飲食店がホームページやチラシ、Facebookでいくら頑張って集客しようとしても、そんなもの誰も見ない。メッセージは届かない時代なのだ。メッセージを届けるには口コミが一番。佐藤尚之さんの著作明日のプラニングに詳しく書いてある。こういう本を読めばすごく勉強になる。事業の成功や継続はこつこつ頑張るしかない。

そうやってコツコツ続くお店なら、評判が評判を読んで人材採用も楽になる。求人媒体に高いコストをかける必要もない。求人に関して詳しくは採用サイト、求人媒体だけでは人材は定着しないに書いてある。

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